久しぶりに映画館行って来ました!
みた映画は、ヴィタールです。 軽くサンプルをみたいのなら、APPLEのページのこちらで。 もうね。いっちゃうよ。 今年の映画NO1だね アメリカ映画にありがちな派手なCGや立ち回りなんかは一切無い映画です。 (日本のですけど) しかも、すごい短期間で作られた映画なのですが、品質は高いです。とっても 簡単に要約すると… 交通事故で記憶と恋人を失った青年が解剖実習を通して、 幻想と現実と記憶と…をいったりきたりする映画なのですが、 *俳優がよい。 浅野忠信(高木博史役)さんの目が…すごい変化していくのです。 記憶(目の色彩)を失った透明な硝子玉のような目と 狂おしいばかりに哀しい幻想の中で瞳に「記憶ではない色」が 少しずつ、でも確実に塗られていくのがよくわかります。 外観(髪型とか服装とか)モチーフとされているレオナルド・ダ・ヴ ィンチを次第に彷彿させるようになってきます。 台詞は少ないのですけど、その分、目と動き…などで 読みとれる映画です。 塚本奈美(大山涼子役)さんのダンスは何処かエロスを感じさせ、 でもそれ以上に侵しがたく儚げなのに、生命の躍動感を 一心に表現する。後ろの碧い碧い海がダンスが始まっても ダンスが終わっても変わらずに有り続けるさまが、 当たり前のことなのですが、でも「じわ・・・」とくるのです。 おそらく、解剖実習のご遺体の神聖で崇高なさまと同義です KIKIさんもすごくはまっています。電話での無感情の声や 涼子への憎しみと、でもそれでも…という想い。 とてもよく表現されていて、しっかりつたわってきました。 あんまり詳しくは、みていない人のためにかかないですが、 もし自分がそうであったら、何を願うか? 幻想と恋人の心の中に蜻蛉のように居続けることはできない…。 そして本当にさようならと…。 涙を零したりはしなかったのですけど、 心の中の乾いた部分に一滴だけ恵みの雨が降った気分です。 例え一滴でもゼロではないんですよ? なお、若干補足すると、タイトルのヴィタールはフランス語で VITALとかきます。英語ではVITAL(ヴァイタル)と書きます(読みます) いろんな意味がありまして、生命の維持に必要な器官…つまり心臓・脳・肺や 男性の急所^^;、物事の核心などという意味があります。 形容詞だと、生命の維持に必要な、致命的な、活気に満ちた、 生き生きしたなどと言った意味があります。
by cafestar
| 2005-02-15 22:55
| 映画の御話
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