気が向いたときに書く短文小説。
だからラプンツェル(? なお、タイトルと中身は関係あったりなかったり。 書きたくて書いているだけなんで、批判意見いりませんw 冷たい恋 水に足をつけて、深みへ足を進める。 冷たい足枷、水の流れる力、膝まで水面(みなも)が押し寄せる。 鈍くなる身体の動き、膝から太股へ、さらに胸元へと水は近づいてきた。 冷たさ、優しさ、海の蒼、何か欲しかった。 水の力が身体を押し流す。頬まで水面が手を伸ばしてくる。 冷えた顔を空にむける。見上げた空を雪が舞う。 天空の無垢さ、風に流される雪、頬で溶けた雪のしずくたち。 まだ水に溶けない、冷たくなれない。手を空へただ伸ばした。 水が揺らいで、私を海へ連れて行こうとする。 頬を水滴が流れる。雫だろうかそれとも…。 水に身を任せるのをやめて、岩に手をかけ、みずからはいあがる。 濡れたまま、天空の雪をみつめて、天空の蒼に恋をした。 空色に染まる瞳には、天空の雪しか映らなかった。 雫はこぼれて海へと名残惜しそうに還っていく。 ただただ波が足に悲しげに触れてきていた。
by cafestar
| 2005-11-08 22:47
| ラプンツェル
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