気が向いたときに書く短文小説。
だからラプンツェル(? なお、タイトルと中身は関係あったりなかったり。 最初の一文をつかっているだけ。 書きたくて書いているだけなんで、批判意見いりませんw 超えられない夜に 超えられない夜に、かなしい明日が足早に近づいてくる。 何時からだろうか、時の早さも遅さも感じられなくなったのは。 時計が無意味に時を刻む音は聞こえるし、わかる。 朝日が昇るのも、太陽が昇りきって次第に沈んでいくのも、 恥じらいながら星空と月が出逢うのもわかる。 でも、時はそういうものじゃない。 私の時と貴方の時、それぞれ違う。 きっと時について考えるようになったのはごく最近。 自分について考えるようになったからかもね。 ずっと自分と社会の時の流れは一緒だと思って、その流れに 乗ることが必然で絶対で当たり前だと思っていたよ。 「そうでなくてはならない」と思いこんでいたよ。 自分の時と社会のそれは同じじゃないといけないと思って、 そう思いこむことが幸せで、きっとそうすれば幸せになれると ずっとずっと思いこむことが幸せだとステレオタイプに思っていた。 貴方に逢えて、鏡をみつけて、思いこみが単なるひび割れた硝子玉だと気がついた。 綺麗で儚くて、でも私の掌に乗せたら壊れてしまう。 でも、眺めていることはできる。そう眺めているだけでいいんだ。 私の掌に乗せられる宝物はそれじゃないと気がついたもの。 気がついたら、身体にまとわりついていた殻は剥がれ落ちて、 背中の羽根が静かにおどおどと開こうとしていた。 この羽根で何処へいこうか、何処へいけるか、貴方と一緒に飛べるのか まだ分からないけど、怖くないよ。今超えられない夜に微笑んでいられるから。 夜を越えられないのなら、せめて星空の元羽ばたいて、笑っていよう。 そうすれば、明日がいつの間にか目の前に広がっているよ。 別の意味で超えられた夜に、いとしい明日が足早に近づいていた。 明日また貴方に逢いたいんだ。 超えられない夜と時と明日に柔らかい口吻を与え、闇色に光る羽根を ゆっくりとひろげて、時の迷路へとまた飛び去った。
by cafestar
| 2005-09-14 03:03
| ラプンツェル
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