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(最初の数行以外はクリックしないと開かない機能)で書いていきます。 では、おつきあいよろしく御願いします。 なお、内容はかなりシビアです。(シビアにどんどんなっていきますw) 読みたい方だけMOREをクリックして読んでください。 読んで不快になっても私は責任は負いません。 *なおもちろんですが、転載禁止です。 *書いている本人も次第に混乱の渦に巻き込まれておりますw 薄氷の舞台-第3章3 「…では、アダムの本とやらを開くかの…」 ルートヴィッヒが本に手を伸ばし、開いた。 ぺらりぺらり…ページをめくる音だけが響く。 「本というよりも、これは歴代村長の日記に近いの…幸いにもアダムが自分の前の村長の部分までを要約してくれておる。ヴィンセント皆に読んでおくれ。お前の声は聞き取りやすい。」ルートヴィッヒがヴィンセントに本を私、ヴィンセントはまんざらでもなさそうに受け取った。 「じゃあ、読むぜ」ヴィンセントはソファーに深く腰かけ、読み始めた。 「私、アダム・グリーンリーヴスは今先代村長までの記録を読み終えたところだ。この恐ろしくも怪奇に満ちた記録をなんと形容すれば良いのであろうか。この村…アキューレ村がどうしてこのように人里離れた村で蒼い薔薇のみによって生計を立てているのかをまず説明しなければならない。理由は唯一つ、この村のちを外部に出してはいけないからだ。 何時からできたか記録には残っていないが、おそらくこの村の開祖が“かこの血”を持っていたのであろう。そして他の村を追われ、命からがらにたどり着いたこの場所に村を創ったのであろう。そしてつけた名前が“アキューレ(Acule)”…何とも皮肉な名前だ。さてこの“この血”とは何かを説明しなくてはならない。 村人は薄々感じているであろうが、この村に嫁いできた者は子を成して数年以内に没している。しかも狂気の内に死ぬのが殆どだ。『何故死ぬのか?』この理由は先々代村長の記録から分かった。先々代村長在任時、外部から嫁いできた者で一人だけ結婚後二十年以上生きていた者がいたのだ。 内々に理由を調べた結果、その者と配偶者が全くの没交渉であることが分かったのだ。つまり性交渉によって引き起こされるものであると言えるであろう。なるほど納得が育者である。ここで一つ付け加えなければならないことがある。それは私の妻マリーのことである。」 ヴィンセントが声を一旦切り、レイチェルをみた。 視線に気がついたレイチェルは促すように強く頷いた。
by cafestar
| 2005-06-20 18:31
| 薄氷の舞台
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